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ケープ地方で人気のガーデンルート(Garden Route)から内陸部へ向かい、息をのむほど美しい山道を通り抜けると、赤い岩が点在するクラインカルー(Klein Karoo)の大地が広がっています。そこには、ダチョウ王国として、かつて世界にその名を馳せたオーツホーンの街があり、現在は、クラインカルーの観光の拠点で、南アフリカのダチョウ産業の中心地として知られています。その昔、王族や皇帝をはじめ上流階級の人々は、世界最高級のダチョウの羽毛で自らを飾り立てていました。 

街から30kmの範囲には見どころがいくつかありますが、中でもカンゴケーブ(Cango Caves)は一般公開されている洞窟としては世界有数のものとして世界的に広く知られています。ここを訪れる際には事前のツアー予約が必要となります。

オーツホーンから車で35kmほどのスワートバーグ山脈(Swartberg Mountains)の麓には、長い歴史を誇るデ・ラスト(De Rust)の村があります。街のメインストリートは美しい並木道になっており、19世紀の建物が多く残されています。 

ドライブが好きな人には、オーツホーンから近距離圏内で美しい自然景色が楽しめる2つのルートがおすすめです。

ご存知でしたか?
11897年に設立されたリートフォンテーン・オーストリッチ・パレスは、ケープ植民地における最初のダチョウ農園です。

イチオシのルートはスワートバーグパス(Swartberg Pass)で、プリンス・アルバート(Prince Albert)の街へと向かうルートとなっています。つづら折りの道が続き、ドラマチックな山の風景が堪能できます。この有名な峠の道は19世紀の道路エンジニアとして讃えられたトーマス・ベイン(Thomas Bain)が最後に手がけた道路で、彼の最高傑作とされています。 

もうひとつのおすすめルートは、メイリングスポート(Meiringspoort)を経由してクラインカルーとグレートカルー(Great Karoo)を結ぶ25kmの曲がりくねった道で、砂岩の絶壁がそびえ立つケープフォールド山脈(Cape Fold Mountains)の間を抜って、グルートリバー(Groot River)を25回も横切りながら進んでいきます。

クラインカルーの観光の拠点

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行き方

またオーツホーンは、国内最大のアフリカーンス語アートフェスティバル、KKNK(Klein Karro Nasionale Kunstefees)が開催されることでも知られています。毎年イースターの時期に開催されるイベントには俳優やアーティスト、ミュージシャン、詩人などが集い、独自の言語の素晴らしさを讃えます。 

オーツホーンの街を世界に広めたダチョウについて、簡単にご紹介しましょう。1800年代後半、ファッショナブルなダチョウの羽毛は、世界中の王族や皇帝、デザイナーたちに大人気でした。

ダチョウの羽毛で製作・装飾された豪華なガウンや帽子などは、かつて最も注目を集めたファッションアイテムとして人気があり、最上級のダチョウの羽毛は一組で1,000ポンド(約143,000円)もする高嶺の花でした。当時のファッション作品は、州の歴史遺産に登録された街の中心部にある美しい砂岩で建てられたCPネル博物館に展示されています。オーツホーンの街と周辺のあちこちに「羽毛御殿」が建てられ、クリスマスには、ダチョウが引くサンタクロースのそりが走っていました。 

しかし狂乱な繁栄も終わりを迎え、一世を風靡した高級羽毛の流行りは廃れていきました。一説では、自動車の出現が原因となったとも言われています。自動車の天井が低すぎて、ふさふさの羽が折れてしまい実用的ではありませんでした。戦争と不景気のせいだと言う人もいます。オーツホーンから30kmほどの地点で、5世代にわたって受け継がれる農場、リートフォンテーン(Rietfontein)を経営するコブス&エルマーレ・ポットヒーテルは、生活は厳しいものの、羽毛・肉・革の全てを活用しながらなんとかやりくりしていると言います。 

現在では、美味しくてコレステロール値が低いヘルシーなダチョウの肉は、世界中で注目されています。また、オーストリッチレザーを使った製品は、ファッションアイテムとして根強い人気を保っています。

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