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ムプマランガ州

ネルスプロイト(Nelspruit)とバーバートン(Barberton)の間に広がる森林保護区に設けられたジェーン・グッドール研究所(Jane Goodall Institute)のチンパンジーの楽園(Chimpanzee Eden)では、アフリカの各地で傷ついた数十頭ものチンパンジーに従来のように暮らせる環境とともに希望と平和を授けています。この動物保護施設への訪問は大きな感動と励みが与えられる体験となるに違いありません。 

60歳を優に超えて頭が禿げたジョアオは、逆立ちとともに一日を始めます。新しく仲間に加わったクロディーヌはコージーへの挨拶を欠かしません。マーサは勇気を振り絞ってジェシカの隣に座ってグルーミングを始めます。 

40代のクロードは地元の農家から寄付されたバナナが籠で運ばれて行くのを窓の外に見ながら歓喜の声をあげます。

ご存知でしたか?
チンパンジーは私たち人類に最も近い親戚で、DNAの98%を共有しています。

チンパンジーの楽園には33頭のチンパンジーが幸せに暮らしていますが、その裏にはそれぞれに悲劇的な過去が隠されています。 

ジェーン・グッドール研究所で暮らしているのは、主に森林伐採とそれに伴うブッシュミート(野生動物の肉)の取引から救出されたチンパンジー。大人は殺されますが子供はペットとして買われたり、アフリカ各地で売られたりします。

アンゴラのルアンダで暗いレンガの檻に何年も閉じ込められていたリカは、楽園のチンパンジー達と馴染むまでにとても長い時間を要しました。家族が殺されてしまって以来、リカはたった一頭のチンパンジーとも出会うことがなかったからです。 

ニーナは幼い孤児で、スーダンのブッシュミートハンターから救出されました。ニーナをはじめスーダンから救出されたトーマス、ディンカ、ジー、チャーリーなどの幼いチンパンジーは、未だにお互いから離れようとしません。他にはサーカスから救出されたチンパンジーも数頭います。

ジェーン・グッドール研究所に設けられたチンパンジーの楽園

ザックとグイダはルワンダのナイトクラブの外にある木に鎖でつながれ、ほとんど餌を与えられていませんでした。そして客を楽しませるために酒を飲み、タバコを吸うことを強いられ、毛が抜けてしまいました。しかしザックは、このチンパンジーの楽園内で、特に劇的な回復を見せてくれました。 

これらのチンパンジーが再び野生に還されることはまずないでしょう。チンパンジーを取り巻くアフリカ大陸の環境は場所を問わず危険すぎるからです。

しかし、この施設では半野生のチンパンジーとしての暮らしができます。巨大な木々に囲まれた10平方キロメートルもの自然保護区で食糧を探し、互いに交流し、健康的な餌を食べることができます。チンパンジーは常に優しく世話されています。それは、過去の暮らしで最も欠けていたものに他なりません。

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